2024.02.10
お役立ち情報
令和6年2月 ピリピリの痛み、実は帯状疱疹かも
当院は整形外科を標榜しておりますが、皮膚に関する痛みを訴えて受診される方も多くおられます。例えば「ぶつぶつが出来て湿布を貼ったが痛みが出た」「わき腹から背中にかけて痛みがある」と受診され、診察すると実は帯状疱疹であった、というケースがよくあります。
帯状疱疹とは、通常知覚神経に潜んでいる水ぼうそうを発症したウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が細胞の免疫低下により再活性化し発症したものです。神経の痛みが出始め、数日後に痛みの部位に紅斑(あかいぶつぶつ)が出現して、その後に同部位に小水疱が約1週間程度にわたって増え続けます。
治療としては、「抗ウイルス薬の内服」や「痛み止め」を処方します。抗ウイルス薬により腎機能の低下(障害)が起こりやすくなるので注意が必要です。また帯状疱疹後に神経痛が続く場合もあり、これに対しても投薬治療で対応します(リリカカプセル、ノイロトロピンなど)。
痛みは大変苦痛であり、どこに受診すればよいか迷われた場合には、まずは当院を受診されてください。