2024.04.30
お役立ち情報
令和6年4月院長通信 膝の痛みは早めにご相談ください
当院には「膝が痛くて正座ができない」、「階段を降りるときに痛みが出る」、「椅子から立ち上がる時に膝に痛みが出る」「膝に水がたまる」などの症状で受診される方が多数おられます。これらの症状の場合、「変形性膝関節症」が疑われます。
関節には骨と骨の間に軟骨があり、骨同士がぶつかってしまうのを防いでいます。ところが年齢とともに関節に炎症が起きると軟骨がすり減ってしまい、骨に負担がかかりボコボコしたいびつな形に変形するため、変形性(膝)関節症と言います。
変形の度合いによって治療方法も異なります。早期の状態であれば進行を予防することもできます。もし他院でレントゲンをしたがさほど骨は悪くはない、と診断されたことがある場合、レントゲン検査での骨の変形と、痛みの強さは、必ずしも一致するわけではありません。レントゲンではそこまで変形していないのに強く痛みがある方もおられれば、レントゲンでそこそこ変形しているのに痛みがない方もおられます。
治療としては、レントゲン診断や薬物療法、リハビリテーションやヒアルロン酸の注射などを行います。また膝関節症以外にも、例えば「関節リウマチ」「痛風(高尿酸血症)」などでも膝の違和感や痛みが生じる場合があります。この場合、穿刺して液を抜くなどの治療も行われます。
いずれにせよ、症状や疾患により治療方法が変わります。我慢されずにいちど、整形外科等の専門科を受診することをお勧めします。